昔の恋は捨てる

昔の恋は捨てる

いらない過去は捨てる

 

20代の半ば近くだったか、本やCDを大量に処分したことがありました。

 

100冊近い本と50枚ほどのCDを業者に渡してしまうと部屋もすっきりしましたが、私の心も清々しく感じたものでした。

 

これが断捨離の効果なのでしょうか。

 

一気に風通しがよくなりました。

 

この話を、当時仕事をしていた人にすると、彼はこんなふうに言いました。

 

「そろそろ結婚するかもしれないですね」

 

今、思い返してみると、その人は鋭いことを言ったように思います。

 

溜まってしまったものを整理したくなる衝動は、明らかに変化を欲している現れです。

 

潜在意識が私を動かした、と言ってもいいでしょう。

 

自分の生活の中で、必要でないものを明らかにすること。

 

それは同時に、心の中にある必要のないものを明らかにし、手放したいという欲求とイコールなのです。

 

私たちは生まれてからこれまでの間、自分のさまざまな感情や記憶を潜在意識の中にストックしています。

 

傷ついたこと、怒りを感じたこと。

 

悲しがったり、淋しかったこと。

 

私たちは、そのような記憶をなかったかのように封じ込めています。

 

もう昔のことだから。

 

もう済んだことだから。

 

でも忘れたくても忘れられない記憶ほど、古いアルバムを取り出して見てしまうように思い出すものです。

 

「忘れたい」という意識が、より記憶を鮮明にしてしまう。

 

それは、ときどき私たちを生きづらくする原因になります。

 

恋をするたびに、ふっと前の恋人と比べてしまうことがあります。

 

無意識的に昔の恋人と似ているところを見つけてうれしくなったり、嫌いだったところを見つけて落胆したりします。

 

困ったことに、昔の恋で叶えられなかったことを、新しい恋で叶えようとするという、そんな無意識の働きも私たちの中にあるのです。

 

たとえば、冷たくされて悲しかった恋を補填するために、次に優し過ぎるくらい優しい人に惹かれる。

 

優し過ぎて物足りなさを感じていたら、次は強引な人に惹かれる……というように、振り子のようになかったものを求めていくというのも、無意識のなせる自分の恋愛パターンです。

 

また、DV(ドメスティツクバイオレンス)に遭いやすい女性にもパターンがあります。

 

なぜ無意識はそのようなタイプの男性に惹かれるのか。

 

一度、これまでの恋を振り返って、自分か何を求め、何に惹かれていたのか分析してみましょう。

 

同じパターンを断ち切って、本当に自分が望む幸せをめざす。

 

これが、結婚ヘシフトしていく大きなターニングポイントになります。

 

過ぎ去った恋は、記憶の中で、潜在意識の中でどんな位置づけでしょうか?

 

恋をして、恋人同士になったのなら、結婚するか別れるかつきあい続けるかの結末が待っています。

 

これは恋の宿命。

 

恋をするたびに、想い出が降り積もっていきます。

 

好きな人から来た手紙を何度も取り出して読み返すように、その恋のことを何度も思い出しては反芻する。

 

思い出したくないという気持ちに抗うように、思い出しては嫌な気持ちになる。

 

それは、まだその恋が自分の中で終わっていないことを示しています。

 

心の中できっちりと決着がついていないのです。

 

昔の恋を自分の中で完全に終わらせないことには、本当は次に進めません。

 

自分で終わったと思っても、心に引っかかりを残したまま、見切り発車はできないのです。

 

まして「結婚する」と決めて、これから出会いを求めていくのなら、完全に終わらせる必要があります。

 

未消化の感情をフィニッシュしてからの出会いこそ、本物の出会いです。

 

言い方を換えると、結婚相手という本物の出会いを求めるなら、過去の恋のカルマはフィニッシュさせるのです。

 

恋人の行動は自分の行動の鏡

 

では、昔の恋を完全に終わらせる方法を考えていきましょう。

 

なぜその人を好きになってしまったのか。そこに明確な理由はありません。

 

なぜだかわからないけれどある日好きになっていた……というのが、多くの人の恋に落ちた時のパターンではないでしょうか。

 

でも、自分では気づかないところにその理由の一端があるのかもしれません。

 

恋の始まりと、恋の終わりを思い出しましょう。

 

なぜ別れることになったのか。

 

どこで、どんなふうに気持ちかすれ違っていったのか。

 

ここで大切なのは相手のことではありません。

 

自分が無意識のうちにとっているパターンを見ていくのです。

 

相手は自分の鏡です。

 

こちらの考えや態度を投影するのです。

 

たとえば、恋人が冷たくなったり、そっけなくなったとします。

 

どうしてなんだろう。こんなに好きなのに。

 

そんな葛藤に胸が痛くなります。

 

でも、その状況を紐解くように見ていくと、「こんなに好きなのに、なぜ優しくしてくれないの?」というこちらの思いが、相手に冷たい態度を取らせているとわかるかもしれません。

 

このように考えると、悩みの「根」が見えてきます。

 

そして、このような自分のパターンを知らないまま結婚をすると、また同じ流れができてしまいます。

 

ですから、結婚をしようと決めたら、昔の恋と完璧にさよならするのです。

 

それは、古い自分のパターンをやめる、ということです。

 

では、どうしたらもう一度「さよなら」ができるのでしょうか。

 

まずは過ぎ去った恋が「教えてくれたこと」を知る。

 

ここに新しいパートナーシップの扉を開く鍵があります。

 

その恋が残したのは想い出だけではないのです。

 

恋が終わった悲しみや淋しさの中に、実は光があります。

 

別れるという結果になったけれど、その恋は自分の依存心に気づかせてくれたかもしれないし、無い物ねだりをしていたことに気づかせてくれたかもしれません。

 

愛の意味を実感したかもしれない、傷ついて初めて本当の優しさを知ったかもしれない。

 

それは、過ぎ去った恋の恩恵です。

 

恋人は、私たちに大切なことを気づかせてくれる役割を担ってくれたのです。

 

ですから、どんなに悲しい恋であってもその恩恵に気づき、受け取る。

 

そして、感謝をするのです。

 

思い出したくない人であっても、愛をもって感謝して、そして手放す。

 

これができたときに、昔の恋は本当にフィニッシュするのです。

 

過去の恋に感謝してさよならを

 

では次に、過ぎ去った恋の恩恵に気づくための方法をお伝えしましょう。

 

静かに落ち着いた気持ちで、ふたりでいて幸せだった場面を思い浮かべてください。

 

このとき、頭の中で「ふたり」を動かしてみてください。

 

映画を見ているように思い出すのです。

 

その頃よく聴いた音楽をかけ、自分をイメージの中に閉じ込めてください。

 

音楽は無意識を刺激します。

 

忘れていた感情や、どうしようもないあの頃の気持ちが浮き上がってきます。

 

たくさんの素敵な想い出の中に入り、感謝をしていきましょう。

 

「一緒にいてくれてありがとう」

 

「私のことを好きでいてくれてありがとう」

 

「優しさを教えてくれてありがとう」

 

「傷ついた辛さから立ち直る強さを学ばせてくれてありがとう」

 

楽しかったことを数えながら、イメージの中でその人に感謝をしていきます。

 

どんな小さなことでもいいのです。

 

心を愛と感謝で満たしていきます。

 

すると、胸の奥でふわっと「感情のかたまり」が動くような感じがします。

 

この「動く」感じが大切なのです。

 

辛かったことに心から感謝できたときに、過ぎ去った恋は昇華し、私たちの心の中で本当の宝物になります。

 

そして、昔の恋の学びが終わったとき、結婚相手を見極められるステージに立つことができるのです。

 

 

「言葉を大切にする」につづく >>

 

 

 

 

 

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