白雪姫に婚活を学ぶ

白雪姫に婚活を学ぶ

白雪姫に隠された女性の成長ストーリー

 

では、『白雪姫』から、女性の成長のプロセスを詳しく読み解いていきます。

 

「白雪姫」は、女性が母親を乗り越えて自立していくテーマがメインとされていますが、私はここに女性が結婚できるようになるまでのプロセスもあると考えます。

 

白雪姫の実の母は亡くなり、白雪姫に嫉妬する継母が登場します。

 

原作は実の母親になっているようですが、継母でも実母でも同じことです。

 

心理学では、母性にはふたつの側面があると言われています。

 

これを太母と否定的太母といいます。

 

太母は、子を慈しむ聖母のような面であり、否定的太母は子に嫉妬し、鬼婆や魔女のように子をコントロールし、食い殺してしまう面です。

 

誰の母性にも、この相反する二面性があります。

 

否定的太母は、いつまでも子離れしない母、子どもを所有物のようにコントロールし、自立していくことを阻む母親です。

 

たとえば、過保護すぎるのもコントロールの範疇にはいるでしょう。

 

虐待やネグレクト、遺棄もこの面の現れです。

 

でも、私たちは否定的太母に自分の人生を邪魔させるわけにはいきません。

 

そこで、「親殺し」をします。

 

もちろん、本当に殺すのではなく、無意識の中で親を乗り越えていくプロセスを経験するのです。

 

これは成長のための通過儀礼です。

 

例えば、思春期は親を拒絶したくなります。

 

これも「親殺し」を無意識の中で体験していると言えます。

 

また、親が死ぬ夢を見ることがあります。

 

これも夢という無意識の中で乗り越えていくべき親を殺しているのです。

 

昔話には鬼退治や魔女の話がよく出てきます。

 

これは、否定的太母を乗り越えていく試練について描いているのです。

 

白雪姫の継母は、狩人に白雪姫を森に連れて行き、殺すことを命じます。

 

愛らしい白雪姫に手をかけることができなかった狩人は、白雪姫を森に置き去りにします。

 

森は、「無意識」のシンボルとして捉えることができます。

 

自分の無意識に出会う、自分の無意識にあるものを探究することが次のステップになります。

 

自分を深掘りし、自分を知る、ということです。

 

そして森(無意識)で出会うのが七人の小人たち。

 

小人たちの仕事は鉱脈掘り、鉱夫です。

 

森の中の、地下深くにある宝石を探し求める……それは、自分の中にある宝物、才能、可能性を探すということに通じる創造的な作業です。

 

小人たちは、創造性を持つことの大切さ、創造的精神の力を持つことを示しています。

 

母親からの独立、性的欲求の現れ

 

ここまでを、現代の女性と重ね合わせてみます。

 

まず、母の価値観、他人の価値観に惑わされない自分になること。

 

そして、自分について知ることです。

 

自分はどういう人間なのか。自分にはどのような特質があるのか。

 

自分は、本当はどうなりたいのか。

 

そのためにはどうしたらいいのか。

 

自分自身を深掘りしていく。

 

自分の中にある鉱脈を探すのです。

 

自分を知ること。この重要性を、森に住む七人の小人が表しているのです。

 

家事をすることと引き換えに小人の家に住むことになった白雪姫を、継母は変装して近づき、三度にわたって殺そうとします。

 

物売りの老婆に変装した継母は、三回目に毒リンゴを差し出します。

 

リンゴにはいくつかのシンボルがありますが、女性の性的欲望を表します。

 

成長した白雪姫が、性的欲求を求めた……と考えられ、無垢な時代は終わりを告げます。

 

ところが白雪姫はその毒リンゴを齧り、死んでしまいます。

 

そして小人たちによってガラスの棺に入れられたところで、通りかかった王子様と出会います。

 

王子様は白雪姫の遺体をお城に運ぼうとするのですが(ここはおとぎ話のグロテスクなところです)、家来が棺につまずいたとき、白雪姫の喉につかえていたリンゴの欠片がとれて、白雪姫は息を吹き返し、王子様と結ばれてめでたし、めでたし……となります。

 

このおとぎ話の中で、私か最も大切だと思う場面です。

 

喉につかえていたリンゴがとれて、生き返る。

 

そして、王子様と結ばれる。

 

つまり、喉にモノがつかえていては、言葉を発することができません。

 

白雪姫は、喉につかえていたリンゴがとれて生き返り、初めて王子様と出会うことができました。

 

つまり、自分の感情、気持ち、「私はこうしたい」という意思をちゃんと相手に伝えられるようになって初めて相手と対峙できるようになり、本当のパートナーシップを築くことができる、ということです。

 

ここは最も大切なことなので、後ほど詳しくお話します。

 

結婚に至るステップとは

 

私たちは無意識という森の中で自分を見つめ、そして自分の可能性、自分のさまざまな感情に出会います。

 

そして、より自分らしい生き方を探っていきます。

 

いま、考えたり、感じたり、自覚できている顕在意識は氷山の一角ほど。

 

この顕在意識の奥には海の中の氷山のように広大に拡がる無意識の領域があります。

 

そこに何かあるのか、私たちにはわかりません。

 

澱のように昇華できなかった感情があり、魂の記憶があり、そして才能も眠っています。

 

そこを深掘りしていく。これが、鉱脈掘りです。

 

白雪姫が無意識の中に閉じ込めていた気持ち。

 

そこには継母への怒りの気持ちがあったかもしれないし、守ってもらえなかった、愛されなかった悲しみがあるかもしれません。

 

このような感情は、私たちにも当てはまることがあるのではないでしょうか。

 

そこを無意識という森の中でしっかり見つめることの大切さを、この物語は語っているように思います。

 

どんな気持ちも分かち合える、相手に自分の感情を臆することなく伝えられるようになって初めて、『結婚』という段階になる。

 

白雪姫の解釈には諸説ありますが、私はそれも踏まえて、結婚に向き合う女性の成長の物語として捉えています。

 

ですから、白馬の王子に出会うまでには、いくつかの心のプロセスを踏んでいくことが求められます。

 

言い方を換えると、そのプロセスを踏んでいけば、本当の意味でのパートナーシップ、結婚が見えてきます。

 

ただ成り行きで結婚するのでも、淋しいから、世間体があるから結婚するのでもない、そして生活の安定のために結婚するのでもなく。

 

人生をより高めるために、自分の心、魂をより高めるための結婚を選ぶことができるのです。

 

もう一度言いますね。

 

白馬に乗った王子様と出会いたいのであれば、しっかりと親離れをし、自分自身の心を見つめて深堀りし、そして自分のどんな感情も受け入れ、伝える必要があるときには伝える勇気を持つこと。

 

それは、結婚のためだけでなく、自分自身の成長のために大切なことなのです。

 

そして、結婚を考えている人にとって大切なこと。

 

白馬の王子はあなたを迎えに来ません。

 

あなたが意志を持って、自分を磨いて、心を整えて、自立をして、自分を生きられるようになって初めて出会えるのです。

 

あなた自身が白馬に乗ることが、結婚という聖なる制度に向かう姿勢なのです。

 

 

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